顧客にとって何の価値も生み出さない業界の常識など

イノベーターが一番先に標的として攻撃すべき部分である。

【参考:イノベーションと企業家精神・ドラッカー著】

 
ドラッカーはイノベーションの第一目標は廃棄すること、即ち事業にとって陳腐化した部分、役にたたない部分を捨てる事だと言います。
 
新たな取り組みをする際に一番妨げとなるもの、イノベーションの阻害要因は、これまでの成功体験、今までこれでやってきた、これからも通用するはずだという業界の常識です。
 
事業は企業の活動と市場・顧客の欲求・満足と重なり合う部分によりはじめて成り立ちます。
 
そして市場・顧客の欲求は絶えず変化して止みません。
 
しかし組織内部は変化を異様に嫌う存在です。
 
経営がうまくいかなくなるのは、これまでの事業活動が顧客・市場の変化したメリットと乖離してしまうからです。
 
そのため、イノベーションを起こさない企業は生き残っていくことはできません。
 
変化する市場・顧客に合わせ、事業を新しくつくりかえていくことが経営者の仕事です。
 

イノベーションでは、まず廃棄する

イノベーションにおいてまず行うべき事は、現事業において顧客にとって価値を生まなくなっている、陳腐化したものをいかに捨てるかということです。
 
新たな事をする前に、まず既存のものを捨てることが重要になるのです。
 
お客様にとって既に価値を生まなくなったこれまでの成功体験・業界の勝手な常識というのは、あなたのビジネスに何のメリットももたらさない最大の弊害です。
 
慣習・常識としてこびり付き、顧客には価値を生まないけれど、固く守り通している
 
意味の無いエゴを探し出して、積極的に廃棄・破壊・改革していく必要があります。
 
業界内部にいるメンバーが気づかず、放っておかれながら、現業界で解決されていない顧客の不満は、イノベーターが真っ先に攻撃する部分、そのままにしておくと競合に先行される危険なポイントに変化します。
 
業界の常識をこれまでと違う視点で観察し、疑い抜いてこそ、イノベーションの視点を得る事ができます。
 

【今日のポイント】

■あなたの事業で、すでに顧客にとって意味をなさなくなっている業界の常識は何ですか?

■積極的に疑い、攻撃すべきイノベーションポイントは何ですか?

■まず廃棄した後、イノベーションポイントを探し出して下さい。

 

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