リーダーシップとは何か?

リーダーの仕事としてドラッカーは次の3つを上げています。

1組織に使命(価値観)を確立し浸透すること(バリューへの取り組み)

2現在の成果を上げること

3人材育成

私はドラッカー通じて多くの企業でリーダー研修を行います。

多くのリーダーが、現在の成果をあげる事には集中しています。

ところが、使命を確立すること(経営理念・価値の浸透) そして人材育成についてはほぼ取り組んでいないことが多いのです。

昨年・上場企業の営業マンチーム300名以上のメンバーを階層別にトレーニングさせて頂きました。

一番業績の上がっているチームのリーダーは、チームミッションを明確に定め、新たな営業マンがチームに配属されると、まずミッション教育とミッションの共有から始めていました。

ミッションが第一に重要なのです。

ミッションこそチームを導き・鼓舞する北極星なのです。

ミッションとは『存在意義・大義』・何のためにこの仕事を成し遂げるのかということです。

営業で成果が上がらないとき、テレアポで断り続けられるときは、モチベーションが落ちます。

そんな時、もう一軒飛び込めるかという時には、このチームとしての大義があるとないとでチームの行動が全く変わってしまうのです。

ミッションは人の行動をパワフルに限界まで働かせる事ができるのです。

人間は大義があれば、血と汗と涙、そして命までも差し出す生き物です。

リーダーは組織の明確な存在意義、つまり何のためにわがチームは存在するかを明確に打ち立て、組織に浸透する必要があるのです。

チームの存在意義を考え抜き、本質的なアプローチをする事が現在の大きな成果にもつながるのです。

ミッションから闘っている人間の闘争心には、いかなる金銭的報酬も名誉もかないません。

明確なミッションを確立し、教育を通じて組織に浸透させることに注力して下さい。

あなたのチームは、はるかに多くの成果を手にすることになります。

今日のポイント 【使命を確立し、組織に浸透する】

使命について、ドラッカーは、組織は「独自の」貢献を社会に果たすことが重要だと言います。

他社には果たすことのできない、皆様の組織の「独自」の貢献は何ですか?

部門の独自の貢献は何ですか? 何をするために部門があるのすか?

リーダーとしてどのように組織の中で明確に確立し、メンバーへの理解を深めていきますか?

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リーダーシップとは権力ではない。働く人を活かし、成果を上げる「責任」である。経営の中心は『人間の尊厳』にあるべきだと亡きドラッカーは訴えた。現代リーダーのための現場で実践できる『人間中心の経営』『立志の指南書』

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