← 70話:【ドラッカー解説】ドラッカーの考えるミッションとは?
【採用・雇用はマーケティングである(ドラッカー)】
優れた組織は有能で働く意欲の高い社員を常に惹きつける努力が必要である。
これは消費者を惹きつけるマーケティングの努力と同様である。
働くものが、敬意を持って扱われ、生産的な仕事を生き生きと実現できる職場でなければ、
有能な社員は去り、組織文化は荒れていく・・そして組織の力は衰退することになる。
【参考:マネジメント(ダイヤモンド社)】
人材の流動性が高まり、また労働人口の減少とともに、現代の企業の採用、また優秀な人に働き続けてもらうよう雇用を維持することは非常に難しい時代を迎えています。
このような時代に、組織は、採用自身を自社を売り込む「マーケティング戦略」と同様に考え他社に差別化した明確な自社の魅力を伝えていかなければなりません。
ドラッカーは、今後の組織の採用・雇用についてはボランティアの精神が重要になると述べます。
ボランティアは、報酬をもらわなくても、仕事自体から最大のモチベーションと精神的報酬を得ます。
お金をもらう代わりに精神的充足・意義を得て、自らの血と汗と涙を差し出すのがボランティアなのです。
今後は営利組織でもこのような仕組を創らなければ、優秀な雇用を継続することは困難です。
ボランティアの精神・つまり仕事自体から満足を得てもらう組織をつくるためには、次の5点が重要になります。
【ドラッカーの人が生きる会社の5つの条件】
1仕事自身が生産的であること(意義のあるものである)
=仕事自体から最高のモチベーションを得られる
2職場で人間的敬意を持って遇せられること
3自らの成果をきっちりフィードバックでき、成長できる
4成果がきっちりと組織で評価される(正しい評価制度がある)
5プロフェッショナルとして成長できる教育支援がある
【※ドラッカー理論をもとに著者が作成】
自社の仕事においてこの5点が実現されているか、精査されてみて下さい。
組織は人でできています。
組織の成長とは、人の成長です。
いくら技術が発達しても、組織の最大の資源は「人」なのです。
ドラッカーを軸に、自社の人財・採用戦略を構築されて下さい。
書籍『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則』
リーダーシップとは権力ではない。働く人を活かし、成果を上げる「責任」である。経営の中心は『人間の尊厳』にあるべきだと亡きドラッカーは訴えた。現代リーダーのための現場で実践できる『人間中心の経営』『立志の指南書』
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