「会社の生産性が低いのです。何かアドバイスはありますか?」ー先日のコンサルティングの中での経営者さんの質問です。
 
ドラッカーは言います。
成果をあげるものは仕事からスタートしない。時間からスタートする。
時間が最大の資源であり、鍵である。
 

まとまった時間こそが、成果を上げる鍵

 
知識労働者が成果をあげるには、まとまった時間を取り、集中する必要があります。
これは現代のオフィス環境ではとても難しい事なのです。
 
オフィスは、成果のあがらない場所
 
例えば、今朝オフィスに行く前に、ある仕事を90分で終えようと思って出社します。
そしてオフィスで90分たった時に、仕事はどれぐらい終わっているでしょうか。
おそらく半分も終わっていない方も多いのではないでしょうか。
 
オフィスに入った瞬間に、上司・部下・お客様からの相談や・社内の回覧・メール等によって我々の持ち時間はあっという間に奪われ、分断されてしまいます。
 
ビジネスの、唯一の資源である時間は、オフィスの中の時間泥棒に虫食いにされ、90分の仕事を終えるのに気が付いたら午前中一杯かかっていたということが起きるのです。
 
ドラッカーは言います。
 
「細切れ時間では、意味がない。まとまった時間を取り集中せよ。
90分のまとまった時間は90分の成果を生みます。
 
しかし10分ごとに分断されてそれを9回とったとしても、90分の成果の半分も生み出せないとことになるのです。
 
集中しにくいオフィスという環境特性を理解し、その中でいかに時間泥棒に時間を奪われないようにするか、また自分も時間泥棒になって迷惑をかけないようにするかという意識が重要になります。
 

集中タイムを設定する

 
クライアントさんは、午後2時間、頑張るタイムという集中する時間を設けて、その時間はなるべく私語はしない。
電話・メールはしないということで時間生産性を高めています。
 
筆者も以前、営業をしていた頃、報告書は帰社前に会社の近所の喫茶店で集中してまとめてから会社に戻ることにしてました。
 
そうして、できるだけ一人で集中する時間を多く持てるようにしたのです。
(職業倫理との絡みもありますが、許される範囲で生産性を高めた方が、会社としても喜ばしいはずです。)
 
成果を上げるためには、まとまった時間をとり集中する必要がある。 そして、時間を細切れないしない。
集中しにくいオフィス空間だからこそ、このことを強く意識して仕事に取り組んでみて下さい。
 
まとまって集中した時間こそが、成果をもたらすのです。
 
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