← 【経営者向け】衰退する会社の特徴と経営が失敗する7つの悪習とは?
経営がうまくいかない会社やつぶれる会社の特徴は何か?理解できていないという方も多いでしょう。
そこでこの記事では、経営者が知りたい衰退する会社の特徴をマーケティングの面から7つ紹介します。
これらの特徴を知れば、会社の衰退を阻止するだけではなく、これから更に伸びていく企業へ成長することができるでしょう。
経営者の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でまとめたこと
■顧客志向ではなく内部志向になっている
組織というものは放っておくと、会社や上司を優先する内部志向になってしまいます。
なぜなら、組織は常に内部にとって、都合のよい方へと動こうとする求心力が働いているからです。
外部である顧客の声は、必ずしも組織にとって都合の良い意見ばかりではありません。
だからといって、上司や組織の都合ばかりを気にして顧客の声を聞かない企業からは、顧客は離れていきます。
組織は外部にいるお客様に貢献することで成り立つものと考え、常に顧客の声を優先する顧客志向でなければいけないのです。
■売り上げを目的にしてしまう
売り上げというのは、顧客に価値を提供することで初めて上げられるものです。
つまり企業の目的とは、お客様に価値を提供することであり、売り上げは二の次になると考えてください。
そこをはき違えて、売上を第一の目的として追ってしまうと、一番大切な顧客への価値向上が蔑ろになってしまいます。
従業員の一番のモチベーションは、顧客に喜びを提供することです。
顧客の満足度よりも、売り上げを目的とする企業は、徐々に仕事が荒れていき、つぶれる会社や衰退する会社へと向かっていくでしょう。
■社長や役員が社内に閉じこもっている
社長や管理職のような組織の上に立つ人ほど、外部に出て市場の価値を知る必要があります。
なぜなら、マーケティングとは市場から自社を見直すことであり、市場や顧客のことを知らなければ、顧客に良いサービスを提供することができないからです。
会社の中ばかりにいて顧客とほとんど会わない社長を「穴熊社長」と呼び、「穴熊社長は会社を潰す」という言葉があります。
あなたは「穴熊社長」になっていないかを確認しましょう。
■マーケターによる商品開発が会議室のみで行われている
マーケターが顧客に全然会わないことも、つぶれる会社や衰退する会社の特徴です。
マーケティングとは、市場(顧客)とのコミュニケーションです。
そのため、マーケターが月に数人しか顧客と会っていないというような状況では、良い商品は生まれません。
顧客との交流から良い商品が生まれた事例として、NTTドコモさんが出している「らくらくホン」について紹介します。
「らくらくホン」とは、シニア世代をターゲットとしたスマートフォンで、当初は会議室のみで商品の企画開発を行ったため、全くヒットしませんでした。
そこで、開発担当者が実際に現地に行き、ターゲットとなるシニア世代に商品の改善点について直接聞き込みに行くことで、実際にヒットする商品となったのです。
事業の一番の先生はお客様であることを理解して、会議室ですべてを決めず、顧客からヒントを得なければいけません。
■新規顧客ばかりを追いかけて、既存顧客を軽視している
ビジネスの基本は、既存顧客を繋ぎとめていくことです。
なぜならば、既存顧客にリピートさせることは、新規顧客を獲得するよりも7分の1のコストで済むといわれているからです。
しかし、いわゆる老舗と呼ばれる企業は、ほとんどが新規顧客だけではなく既存顧客に支えられています。
企業が長く続けていくためには、いかに既存顧客に満足してもらえるかを考えていくことが大切です。
■商品の差別化ができていない
商品の差別化ができず、価格競争に巻き込まれている会社も、つぶれる会社や衰退する会社の特徴です。
マネジメントでは、「差別化するかさもなくば死か」という言葉もあります。
あらゆる同業他社の中で自社を選んでもらうためには、他社にはない徹底的な違い(価値)を作ることが必要です。
商品の差別化ができていないと、他社と比べて価格を低くすることでしか勝負ができなくなってしまい、これでは利益は上がりません。
企業は、常に他社の商品との差別化をし、自社にしかない強みを伸ばしていく必要があります。
差別化できていない会社は衰退してつぶれていきます。
■マーケティング戦略の振り返りがなく、改善の仕組みがない
マーケティング戦略に対しての振り返りがない企業も衰退していきます。
戦略はただ実行するためにあるのではなく、結果から学ぶことも同じくらい重要だからです。
戦略が上手くいかなかった時、なぜ上手くいかなかったのかを見直し改善することで、次の成功に繋げられます。
マーケティング戦略のフィードバックがない企業は、方向性が定まらず、常に場当たり的な経営をしていると思ってください。
■まとめ
この記事では、つぶれる会社や衰退する会社の7つの特徴を紹介しました。
もしあなたの会社に当てはまる特徴があれば、今日から見直してみてください。
記事内で紹介したつぶれる会社や衰退する会社の特徴については、以下の動画でも解説しています。
■(動画)【社長必見】衰退する会社の特長とは?【 マーケティング編】
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ブログ執筆者 ドラッカー専門の経営コンサルタント 村瀬弘介
2002年、大学卒業後、株式会社KUBOTAの人事教育部で全社の人材育成を担当。2011年、経営と起業家精神をより深く学ぶために日本経営道協会(コンサルタント)に転職。
2013年、小宮一慶氏の経営する株式会社小宮コンサルタンツに経営コンサルタントとして転籍。本格的な経営コンサルティングを開始。マネジメントを学ぶ中で、【ドラッカーの人を活かす経営】との運命的な出会いを果たす。
人が活かされ、高い成果を上げる幸せな企業をつくることこそ自分の天命だと悟り、2017年独立。「高い理想と自己犠牲の精神で、人の魂の成長に貢献する」「リーダーの人格の向上に奉仕する」をコンセプトに、使命感を持って日々の業務にあたっている。
講師としても依頼が絶えず、全国の商工会議所、経営者団体など各種経済団体でのセミナー講師、上場企業・中堅企業での研修講師を年間200日以上務める。「情熱的でドラッカー愛に溢れる講義は、まるでドラッカーのイタコだ」「ドラッカーが降りてきた」「マネジメントの真髄を見た」と熱狂的に支持する経営者が後を絶たない。
著書:『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則(産業能率大学出版部・Amazon【企業経営部門】第2位)』