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突然ですが、皆さんは管理職の役割は何だと考えていますか。
「管理職になったからには社内をきっちりマネジメントすること」
「組織としての管理の仕事を徹底すること」
よく「管理職=社内を管理するのが仕事」と考えている方がいますが、それは会社経営の失敗につながる大きな誤解です。
これから管理職になるという方は、まずこの勘違いを見直す必要があるでしょう。
この記事では、管理職における大きな誤解とドラッカーの組織論に学ぶ管理職の本質について、解説していきます。
■管理職は内向き志向ではいけない
管理職は、「管理」という言葉から、いかにも「社内を管理すること」が仕事であると捉えてしまいがちです。
しかし、それは大きな間違いです。
なぜなら、いくら会社の中を管理しても一銭の利益も得られないからです。
利益(売り上げ)というのは、全て市場とお客様のもとにあります。
部長や課長が厳しい目で社内に居座り社員の管理を続けても、それだけでは利益は生まれません。
利益を生むためには、市場やお客様のもとへ目を向けること、つまり「外向き志向」でいなければいけないのです。
社内の管理だけに尽力し、内部ばかりを見ている、すなわち「内向き志向」の考えでは、売り上げは一向に上がることはないでしょう。
■「管理職」ではなく「機会追求職」を目指す
それでは、管理職はなにをすればよいのかを具体的にお伝えしていきましょう。
答えは、「管理職」ではなく「機会追求職」になることです。
ドラッカーの名言に「変化を機会とせよ」という言葉があるように、市場の機会を捉えたところに利益は生まれます。
そのため、会社の利益を上げるためには、お客様のもとへいって市場に向けての機会を探る、「機会追求職」にならなければいけません。
内部(社内)ではなく、外部(市場)へ目を向けていく、つまり、「内部志向」ではなく、「外部志向」の考え方で仕事をしていくことが、管理職として非常に重要な役割なのです。
■管理職の本当の役目とは
有名なコンサルタントの方で、「社長の定位置はお客様のところ」という言葉があります。
例えば、週5日働いているならば、4日はお客様のところへ行く。
管理職ならば、その程度はお客様のもとへ行くか、顧客の方を向きながら、事業の価値向上の機会を探り続けるべきです。
そこで、考えることは主に以下のような問いです。
「どうすればお客様によりよいサービスを提供することができるのか」
「ライバルと比べてどこが満足してくれていないのか」
「なぜ、わが社を選んでくれているのか」
「わが社に解決できていないお客様の問題はなにか」
このようなことを市場にいき、お客様から直接、徹底的に探っていくことで、企業として更なる価値を上げていくための戦略を打つのです。
■全ての人は機会追求職であるべき
事業において、社内に留まり内部だけを管理していればよい「管理職」という仕事は存在しません。
全ての人は機会追求職であるべきです。
なぜなら事業活動というのは、市場(マーケット)に向けての活動だからです。
ドラッカーの言葉では「利益は顧客と市場の元にしかない。社内にあるのはコストだけである」といいます。
トップになればなるほど、決して内部志向の考えにならず、売り上げのある市場(外部)へ目を向けていきましょう。
全社員が「市場に向けてのマーケター(機会追求職)」であり、管理職は最前線の機会追求職であると考えてください。
■まとめ
今回は、管理職におけるよくある勘違い例を基に、管理職の本質について解説しました。
管理職の役割として、社内を管理し、規律を高めていくことはもちろん重要です。
しかし、それ以上に大切な管理職の役目とは、最前線の「機会追求職」として、市場や顧客に向けて会社の価値向上のための機会を追求していくことです。
今、管理職に就いている方、又はこれから管理職になる方は、ぜひ、「内側」ではなく「外側」へ積極的に目を向けてみてください。
記事内で紹介したドラッカー流、強い組織づくりの方法、管理職の本質や勘違いについては、以下の動画でも解説しています。
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ブログ執筆者 ドラッカー専門の経営コンサルタント 村瀬弘介
2002年、大学卒業後、株式会社KUBOTAの人事教育部で全社の人材育成を担当。2011年、経営と起業家精神をより深く学ぶために日本経営道協会(コンサルタント)に転職。 2013年、小宮一慶氏の経営する株式会社小宮コンサルタンツに経営コンサルタントとして転籍。本格的な経営コンサルティングを開始。マネジメントを学ぶ中で、【ドラッカーの人を活かす経営】との運命的な出会いを果たす。 人が活かされ、高い成果を上げる幸せな企業をつくることこそ自分の天命だと悟り、2017年独立。「高い理想と自己犠牲の精神で、人の魂の成長に貢献する」「リーダーの人格の向上に奉仕する」をコンセプトに、使命感を持って日々の業務にあたっている。 講師としても依頼が絶えず、全国の商工会議所、経営者団体など各種経済団体でのセミナー講師、上場企業・中堅企業での研修講師を年間200日以上務める。「情熱的でドラッカー愛に溢れる講義は、まるでドラッカーのイタコだ」「ドラッカーが降りてきた」「マネジメントの真髄を見た」と熱狂的に支持する経営者が後を絶たない。 著書:『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則(産業能率大学出版部・Amazon【企業経営部門】第2位)』