← 動画【59】答えよりも、質問が重要である。【ドラッカー・マネジメント・セミナー】
今回のドラッカー・マネジメント・セミナーの動画では、ドラッカーの名言、「リーダーは大義を明確にせよ。」から、経営の現場においてPDCAを回していくためのポイントを解説しています。
■多くの組織でなぜPDCAがまわらないのか？ ドラッカーからの解決策
多くの企業がPDCAを回しきれないと苦労されています。
「PDCA」とは、「Plan＝計画」「Do＝実行」「Check＝評価」「Action＝改善」の4つの英単語の頭文字で、「PDCAサイクル」と呼ばれる組織内の改善サイクルのことです。
P→D→C→A→P・・という、4つの段階を循環的に繰り返し行うことで、仕事を改善・効率化していくことができる方法です。
シンプルな改善のプロセスですが、ほとんどの企業でじっくりPDCAを回しきることは難しいのが現状です。
なぜPDCAは機能しないのでしょうか。
ドラッカーがマネジメントで定義するPDCAは少し通常のPDCAとは違います。
より進化し、実際に機能し、成果を上げることのできるPDCAです。
■PDCAではなく、M‐PDCAを回すことが重要である。
ドラッカーはPDCAでは足りない、M‐PDCAにする必要があると言います。
MとはMission（使命・目的）の事です。
使命とは、なぜそれをやるのか、何のためにこれをやる必要があるのかという使命感・大義です。
ミッションから始まるPDCAこそ、継続でき、成果を上げるPDCAになるのです。
■仕事で卓越した成果を上げるためには大義が必要である。
ドラッカーは言います。
「人が仕事で成果を上げるためには、大義が必要である。」
経営者が成果を上げるためには、仕事に大義を持たせる必要があるのです。
歴史上、人間が最も使命に向けて活動的になったのは、例えば戦争の時です。
戦争を肯定するわけではありませんが、人は大義のためならば命まで投げだす生き物なのです。
PDCAの実行にはその前提となるM(使命・大義）を設定しておく必要があるのです。
■「サイモンシネック著 WHYから始めよ！」にみる卓越したリーダーの示すWHYの重要性
「名著 WHYから始めよ！インスパイア型リーダーはここが違う」の著者サイモン・シネックは、リーダーが卓越したプロジェクトを成し遂げるためには、WHY・大義を示す必要があると強調します。
次の彼のスピーチ動画はとても分かり易くそのことに触れているので是非一度ご覧ください。
【サイモンシネックスピーチ インスパイア型リーダーは何が違うのか？】
■WHY（大義・ミッション）から始めよ！ それがポイントである。
人を最大に活動的にして、成果を上げてもらうためには、経営リーダーはまずその大義、ミッション・ビジョンを
組織に設定する必要があります。
単にPDCAの仕組みを回す前に、
・なぜこの計画を実行する必要があるのか？
・何を使命としてこの計画を実行するのか？
ミッションに立ち帰り、さらなる改善活動を進めることでPDCAサイクルに火が入るのです。
常に、会議の冒頭に大義を明確にして下さい。
組織の動きが変わってきます。
ドラッカーのM‐PDCA そしてサイモンシネックのWHYから始めよ！にみるように、リーダーは効果的にプロジェクトを推進するためには、常にプロジェクトの目的・使命・大義について確認するようにして下さい。
そのことでメンバーにPDCAに取り組む意義、意欲が高まり、PDCAサイクルが継続するようになります。
■まとめ：PDCAが回らない理由はミッションの提示をしていないから。
・PDCAの前提となる、大義が示されなければ、PDCAは回らない。
・リーダーは常に、PDCAに先だち、なぜそれを行うのかというミッションに立ち戻り、明示する必要がある。
・PDCAではなく、MPDCAにシフトする。
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