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ドラッカーは言います。
「イノベーションの最大の障害は、これまでの成功体験・業界の常識である。
従ってイノベーションではまず、業界の常識・これまでの成功体験を疑い、捨てなくてはならない。」
(イノベーションと企業家精神)
多くの企業がひと昔前にできた商品・サービスに依存して事業をしています。
しかし、企業はイノベーションを起こしていかなければ生き残ることはできません。
イノベーションによって新規事業・新商品を生む際には、これまでの商品と喰い合い(カニバリズム)が生じる事があります。
以前に、アサヒビールはスーパードライというヒット商品を持っていたために、これと喰い合いになるプレミアムシリーズの開発がおくれ、ライバルに先行されることになりました。
イノベーションで新たな取り組みをする際には、社内の既存の成功部門も利害相反を起こすこともあります。
その際にも、既存事業のみに依存せず、時には否定して新たなイノベーションを引き起こしていく必要があります。
ドラッカーは言います。
「イノベーション担当は独立部門とし、社長直轄にしなければいけない。
既存の事業と兼任しては、新規事業は難しいばかりか、既存の仕事に追われイノベーションは先送りされる。」
(ドラッカー著:イノベーターの条件)
ドラッカー・経営セミナーの動画では、イノベーションを起こす組織のポイントを解説しています。