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■‘マーケティングカンパニー’と事業を定義すると収益が上がる
マーケティングカンパニーと定義すると、事業はどのように変わるのでしょう。
マーケターとは、マーケティングを理解し、顧客目線を持ち、価値向上に燃える社員を言う。
マーケティングカンパニーとは、自社を、顧客からみた、あらゆるサービスを提供する企業と考えること。
■事業の定義を再設定する
自社の事業は何であるか?を決めることを、事業の定義と言います。
鉄道会社は設立時に、「鉄道による輸送をする会社」と事業を定義し、鉄道に限られた狭い分野のサービスの提供しか行いませんでした。
しかし、後に、「鉄道輸送を通じて、都市のインフラを創る会社」と事業定義を再設定し、輸送のみならず、駅・周辺不動産の活用へとサービスを拡大し、収益を向上させました。
事業を定義する時に重要なことは、「顧客から見て、事業が何である時に、貢献が最大化するか?」です。
鉄道会社の輸送というのは、自社視点から見た狭い定義です。
事業機会を最大化するためには、顧客に何を期待されているのかという視点で事業を再設定する必要があるのです。(顧客視点=マーケティング視点)
レストランの場合、飲食のみならず、お客様が集い、くつろげる空間としてのあらゆるサービスを提供すると定義すれば、コミュニティとしての地域会合・勉強会・イベント開催など新たな事業機会が見えてきます。
事業の定義を再設定することによって、顧客へ貢献領域が広がり、提供する貢献価値が高まります。価値が高まれば、収益も上がります。
■顧客視点から、マーケティングカンパニーと再定義する
マーケティングカンパニーとは、顧客から見て、その分野に関する「なんでもお悩み解決屋」と考えて、顧客価値を新たに生みだすことです。
マーケティングカンパニーと捉えることで、新たな事業機会が見つかる。
顧客視点で新たな貢献(価値)を創造することがマーケティングカンパニーの意義です。
6つのステップで、マーケティングカンパニーとして事業を再設定します。
■マーケティングカンパニーと定義する6つのステップ (事例:鉄道会社)
①自社の事業は何か?【現在の定義】
→鉄道輸送会社
②顧客の視点で、今後、求められるものは何か?
→鉄道・駅周辺がより快適で便利であれば嬉しいのに・・・
③顧客視点で事業の定義を再設定すると事業は何であるべきか?【未来への事業定義】
→鉄道を通じて、人の暮らしを豊かにする、都市のインフラ創造会社
④その分野のマーケティングカンパニー(なんでもお悩み解決屋さん)
と定義すると?
→顧客のあらゆる問題を解決する、「都市空間創造に関する」
マーケティングカンパニー(お悩み解決屋)
⑤マーケティングカンパニー(顧客視点での価値創造企業)と
定義した時に生まれる新たな事業機会(顧客への貢献)は何か?
→駅ビルや周辺施設の開発
⑥新たな貢献(サービス)によって生まれる収益は何か?
→駅ビルのテナント料・駅施設への広告料・施設のレンタル料・・
【ポイント】
マーケティングカンパニーとは、顧客視点から見た、その分野の
「何でもお悩み解決屋さん」である。
マーケティングカンパニーと再定義すれば、顧客への貢献領域が広がり、
事業機会は拡大し、収益が上がる。
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