← 73話:【ドラッカー解説】リーダーは妥協から考える事はしない
強い使命感を持ち
価値観を失わずに
革新的であり続けよ。
(参考:ドラッカー・創造する経営者)
【使命感・価値観・革新性】
ドラッカーの言うリーダーシップとは、「使命感」に基づいたミショナリーなリーダーの事をいいます。
ドラッカーが一番大切にしたものは、企業における特有の使命、またリーダーとしての使命でした。
使命・なんのためにこの世に存在しうるのかという根源的な質問を大切にしたのです。
ドラッカーは常にリーダーに説きました。
「亡くなった時、人生を全うした時に、あなたは何として記憶されたいか?」常に考えなさいと・・。
事業はいつも思う通りいくわけではありません。
むしろ大変な苦境の時、どのようにブレイクスルーを生み出すか、あきらめずに、血を吐いてでも、事業の遂行に向けていけるかが経営リーダーには問われます。
そのような時に支えてくれるのは、なぜこの事業を行うのか? この事業で何を成し遂げるのかとういう精神的な使命へのコミットです。
使命にうらづけられた行動は、いかなる艱難も跳ね返し、偉大な道を切り開きます。
何のために事業を行うのか?
「あなたの事業は使命に基づいていますか?」
「なぜあなたは今の事業を行うのですか?」
「あなたは何を成し遂げたいのですか?」
ドラッカー経営は、ビジネスと精神的な世界、物質世界と精神の世界を繋ぐ有機的な学問なのです。
あなたの真摯な精神の遂行として、ビジネスがこの世に姿を現す時に、あなたの事業は本当の人生表現として偉大な力を持ちます。
それこそあなたの使命観であり、あなたの価値観の結晶であり、世界に影響を与えようとするあなたの純粋な存在からのエネルギーなのです。
事業において常に、「使命」にコミットメントするようにして下さい。
使命からのリーダーの活動は、周囲の世界さえ大きくこれまでと変えてしまうでしょう。
リーダーから発される覇気も、使命観を持った時に大きな変容をとげ、あなたは偉大なエネルギーの塊となるのです。
それこそが、どんな苦難にもまけず、世界をより良く変える力になるのです。
常に使命を問い、使命に沿ったその事業を為すべきか否か問いかけつつ、事業を進めるのです。
使命に合わなければ、ノーという勇気を持つ
私の知り合いの経営者は、本当に子どものために役立つ自由な方針の教育の幼稚園を創るという使命感から保育事業をお越しました。
国の方針で、保育事業には補助金が出るため、それを受け取って事業を起こせば財務上の運営は非常に楽になるのですが、補助金を受け取っていまうと行政の固い教育方針に縛られ、本当に自由な教育が実現不可能になると知りました。
その経営者は自分の給与を食べれるまでぎりぎりに削減して、しかし胸を張って使命からの保育事業を行っています。
使命を犠牲にしてまで利益を追求することはビジネスの本質ではありません。
何のための事業か? 何のためにこのビジネスをするのかを考え抜き、全ての方針を決める時に
あなたの事業は真のビジネスに進化するのです。
「使命・なんのために行うのか?・何を為したいのか?」がなによりも重要なのです。
書籍『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則』
リーダーシップとは権力ではない。働く人を活かし、成果を上げる「責任」である。経営の中心は『人間の尊厳』にあるべきだと亡きドラッカーは訴えた。現代リーダーのための現場で実践できる『人間中心の経営』『立志の指南書』
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