← 66話:【書籍・7つの原則⑩】顧客の価値としているものを理解する
顧客の課題から考えぬけば、新サービスが生まれる。
顧客が本当に解決したい課題は何か?を考え抜けば、新サービスを開発できます。
製薬会社は、顧客である末期癌の患者さんを調べました。すると、患者さんが本当に購入しているものは薬ではなく、伸びた寿命(家族と過ごす時間)だと分かりました。
患者さんは薬という商品を通じて、家族と過ごす時間の延長権を買っていたのです。
その結果、患者さんのために行うべきは、家族(の心)ケアであるという、患者のみならず家族を含んだ、患者支援のトータルサポートに進化しました。
家族の不安を解消するために、家族向けの薬の説明会を行い、より広い活動で、患者さんと家族に貢献しています。
顧客が本当に価値とするもの、解決したい事を深く考えた時に、マーケティングは、より深く顧客の心に迫り、顧客さえも気づいていない解決すべき課題を明らかにします。
そして、解決する手段としての新サービスの開発が可能になります。
マーケティングの格言に、「一番魚釣りのうまい漁師は、一番魚の事を理解している。」というものがあります。マーケティングの最大の課題は、顧客に迫り、深く理解することです。
ドラッカーも、「消費者の欲求のうち、今日の財やサービスで「満たされていない欲求は何か」を問わなければならない。
(引用:エッセンシャル版 マネジメント 著者:P.F.ドラッカー)」と顧客と顧客の課題を理解することの重要性を強調します。
ビジネスにおいての主人公は顧客です。
顧客を一番理解できた企業がビジネスを制するのです。
【ポイント】
顧客が本当に解決したい問題を考え抜き、わが社がさらに貢献できることは何か?を考え抜けば、サービスが生まれる。
書籍『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則』
リーダーシップとは権力ではない。働く人を活かし、成果を上げる「責任」である。経営の中心は『人間の尊厳』にあるべきだと亡きドラッカーは訴えた。現代リーダーのための現場で実践できる『人間中心の経営』『立志の指南書』
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