← 39.ドラッカー・マネジメントにおけるリーダーシップの本質。【ドラッカーセミナー】
ドラッカーは言います。
「工場のラインの一人から、経営者まで、すべての人が目標を設定する必要がある。」
なぜ、目標設定が必要なのでしょう。
目標は組織のエネルギーの集中をもたらすからです。集中すれば成果がでます。
これをドラッカーの成果集中の原則といいます。
リーダーは組織の全員の人が目標を持ち、その目標に向かって邁進してもらう必要があるのです。
また目標は、自己目標であって、上司の部下管理の道具ではありません。
自分で立てた目標に自分でコミットして達成し、現状を確認、修正できるからこそ、目標の意味があるのです。
その意味で、目標には必ず振り返りが必要です。
振り返ることによって現在の施策・行動に効果があるのか、修正する必要があるのかを初めて知ることができます。
ドラッカーも一目置いていたデミング氏の言葉にあります。
「計測できるものはコントロールすることができる。」
「コントロールすることができるとしたら最適化することができる。」
目標は必ず、計測し、最適化する必要があるのです。
その意味で、目標には、かならず期限を決めなければいけません。
期限なき目標は絵に描いた餅と同じです。
期限を決めることで、目標に達成するまでの速度を速めることができます。
自己管理のための目標、振り返り、期限を切るというのが目標設定についての重要なエッセンスになります。
ドラッカーは目標管理を組織の中で、働く人が自己実現していくためのツールとして大切なものであると強調します。
「哲学と言う言葉を使いたくはないが、自己目標による目標管理こそマネジメントの哲学である。」
【セミナー動画:なぜ目標設定が必要なのか?】
【セミナー動画:自己目標管理こそマネジメントの哲学である。】
書籍『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則』
リーダーシップとは権力ではない。働く人を活かし、成果を上げる「責任」である。経営の中心は『人間の尊厳』にあるべきだと亡きドラッカーは訴えた。現代リーダーのための現場で実践できる『人間中心の経営』『立志の指南書』
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