前回、経営者は売上、利益よりも顧客への価値向上へ組織を集中させる必要があると言いました。

私は、価値向上会議の開催をお薦めしています。

価値向上会議とは非常にシンプルな会議です。

月に一度、メンバーが集まり顧客への提供価値がどれだけ向上したかについて話し合います。

リーダーはこのように質問をして下さい。

「あなたのお客様への提供価値は、先月と比べてどれだけ向上しましたか?」

リーダーは正しい質問によって組織を正しい行動に質問させます。

顧客への提供価値について毎回質問し続けることで、メンバーは日々、顧客への提供価値について考えるようになります。

会議という形式のみならず。一週間に一回、2日に一回問いかけても素晴らしい質問です。

昨日と比べて、今日のあなたの顧客への提供価値はどのように向上しましたか?と

顧客からの視点で、顧客への提供価値の向上に弛まぬ努力を払う社員を「マーケター」と言います。

もし組織のメンバー全員が日々顧客への提供価値の向上に邁進したら、そして価値が無限に向上し続けていったとしたら、その組織はどれだけ強力でしょうか。

売上・利益は顧客への提供価値の裏返しです。

顧客への提供価値が上がっているのに、売上・利益が下がった企業はありません。

是非顧客への価値向上会議を開き、組織全体として集中してみて下さい。

日本のドラッカーと言われる一倉定先生は、以下のような至言を残しています。

「事業の業績が上がらないのは、お客様を忘れたことが原因である。」

そして、ドラッカーは言います。

経営の第一目標はマーケティングである。

マーケティングとは顧客からスタートすることである。

是非、全社をあげて、顧客からスタートし、顧客への提供価値の向上につとめていきましょう。

【動画】 顧客への価値向上に組織を集中させる。【ドラッカー・経営セミナー】

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