← 26.ドラッカーがマネジメントで一番伝えたかったこと。【ドラッカー動画セミナー】
ドラッカーは言います。
「マーケティングとは顧客スタートすることである。」
「マーケティングは経営の最重要な目標である。」
経営において一番大切なことは、マーケティングであると言うのです。
それではマーケティングとは何でしょうか。マーケティングとは英語で書くと、Market+ingつまり市場の中とか、市場の中からという意味です。
これは、企業のすべての活動を企業の中(社長室、会議室の中)からではなく、市場の中・現場から、一番厳しいお客様の視点で適正化し、価値向上を目指していくという意味なのです。
コトラーは言います。
マーケティングに一番危険な場所はデスクの上である。
(デスクの上、企業の中からは市場は全く見えないという意味です。)
そしてドラッカーは
「企業が顧客について想像することの大半は間違いである。顧客のことは複雑すぎて顧客にしかわからない。顧客に【直接】質問せよ。」
よりシンプルに言うと、マーケティングとは市場の中に身を置いて、顧客を深く理解することなのです。
よく、企業の会議室の中、研究室の中だけで開発された商品が、市場に出してみて大失敗するのは、顧客のことが全く理解できず、企業の一人よがりで創っているからです。
経営者は常に・市場の中・顧客のもとに身をおいて、外部を中心に自社を把握しなければなりません。
ウォルマートの創業者は、世界的な小売り企業へと成長を遂げた後でも、必ず店頭に立ち、顧客と話していたそうです。まさに市場に身を置き、自社は顧客視点で見るというマーケティングの重要性を認識していたのです。
またあるGMの創業者も、一年の内数週間は休暇を取ると、自分の身分を隠して、車のディーラーにアルバイトをしにいって、顧客の生の声を聞き、市場を把握するための活動をしていたと言います。
ドラッカーはマーケティングでは自社の中からではなく、窓の外を見て、外部を中心に自社を把握する【アウトサイドイン】の視点が重要だと言います。
自社を市場から、アウトサイドインの視点で捉え、事業を適正化し、顧客への価値向上につとめていくことが重要なのです。
是非下記リンクのの動画もご参考になり、マーケティングを全社で理解し、実践されてみて下さい。
動画【ドラッカーのマーケティングとは何か?】【ドラッカー・経営セミナー】