← 14話:経営者が行うべき、戦略的な時間管理とは?
「管理職になりました。仕事の仕方で気を付けるところはありますか?」
企業研修の中で、今期から課長に昇進された方に頂いた質問です。
リーダー・マネージャー層(役員・部課長)の仕事とは何でしょう。
ドラッカーは言います。
「マネジメントとは内部管理活動ではない、それは起業家的活動である。」
管理職の誤解 管理職など存在しない
日本では、管理職という言い方がされ、これが大きな誤解を生むのですが、経営幹部の仕事は内部を管理することではありません。
利益は顧客の元、社外にしかありません。社内にあるのはコストだけです。
内部管理をいくら強化しても成果(利益)があがることはありません。
事業は、すべてお客様に向けた市場活動である必要があります。
顧客を忘れ、社内に閉じこもるリーダーは組織に危機をもたらします。
リーダーの定位置はお客様のところです。
事業の全体を顧客・市場・現場のもとから考察するのがリーダーの役割なのです。
「管理職」という言葉は、リーダーの仕事に大きな誤解を招く
ドラッカーは言います。
「現在、マネジメントはより起業家的側面にコミットしなければいけない。内部志向になっていてはいけない。」
リーダーの仕事を一言でいうと、市場・顧客に向けた事業の機会追及職であるということです。
成果は機会からもたらされます。
リーダーの目は常に、外部へ、機会へ向いていなければいけません。
役員席・部課長席にふんぞり返って、社内をいくらににらみつけても、業績があがることは決してありません。
顧客・市場を起点として、わが社はどうしたらお客様への提供価値を向上させることができるだろうか?
という重要な命題について考え続けることが、リーダーの仕事です。
事業活動は「市場活動」なのです。
すべての取組みを内部への管理ではなく、市場に向けた機会追及活動・価値向上活動へと集中させてください。
成果は会社の外にしかないのです。
参考動画
書籍『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則』
リーダーシップとは権力ではない。働く人を活かし、成果を上げる「責任」である。経営の中心は『人間の尊厳』にあるべきだと亡きドラッカーは訴えた。現代リーダーのための現場で実践できる『人間中心の経営』『立志の指南書』
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