← 7話:最強のチームを作る方法とは?
「部下の強みを見つけるために、いい方法はありますか。」
-コンサルティングでの経営者の方の質問です。
成果を上げるためには、メンバーの強みを見出し、強みから卓越してもらう必要があります。
ドラッカー経営では、強みが大切なキーワードです。
強みとは、人よりうまくできて、お客様のためになる具体的な力のことです。
ガッツがあるというのは、それだけは強みとは言えません。
ガッツがあるから、「お客様」と粘り強く話し合い、ベストな提案ができる、いつでもサポートの電話がつながる。
とお客様へ価値を作る具体的な行動に落とし込む必要があります。
また、強みを活かすためには、自分自身が強みを把握し、周囲も、その人の強みが分っていて活用できる必要があります。
ところが強みは、自然と人よりうまくできてしまうため、はっきりとわかっていない人がほとんどです。
そのため、強みは意識して見つける必要があります。
強みはフィードバック面談(振り返り)で見つける
強みを見つけることは、四半期のフィードバック面談で2つの事を確認します。
1.この3か月、うまくいった仕事は何か?(成果が上がった仕事は何か?)
2.うまくいかなかった仕事は何か?
うまく仕事の中に、その人の持つ強みが隠れています。
うまくいった理由を分析し、自分は何が得意なのか、どのようなはたらきをすると、成果が出せるのかが分かるようになります。
うまくいかない仕事は弱みです。
成果を出せない弱点を強化するより、うまくいっていることを強化することがより大きな成果を生むのです。
面談の目的は、強みを見出し、卓越してもらうこと。
面談の目的を、部下の強みを見出し、強みから卓越してもらう事におき、進めます。
ドラッカーの名言です。
「人が物事成し遂げるのは、強みによってのみである。弱みは強化しても平凡になることさえ疑わしい。強みに集中し、卓越せよ。」
人の光の部分(強み・良さ・持ち味)に焦点を当てるのが、ドラッカーの人間中心の経営です。
あなたの愛が溢れる経営で、素晴らしい会社に飛躍されることをお祈りしてます。
書籍『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則』
リーダーシップとは権力ではない。働く人を活かし、成果を上げる「責任」である。経営の中心は『人間の尊厳』にあるべきだと亡きドラッカーは訴えた。現代リーダーのための現場で実践できる『人間中心の経営』『立志の指南書』
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